痔の日帰り手術
当院では、痔を注射(パオスクレー)で治す内痔核硬化療法を行っています。
麻酔も入院も不要で、非常に簡単におこなえる治療で、また出血を止める効果も高いのが特長です。
痔核はあっても脱出はせず、主な症状は出血のみである場合は、座薬や軟膏での治療が可能な場合があります。
また、排便時には痔が脱出してしまうが、排便後は自然に肛門内に戻る状態であれば、内痔核に硬化剤を直接注射して治療する方法(パオスクレー)が有効です。
内痔核硬化療法とは、痔に直接、注射(パオスクレー)を打って、痔の患部を繊維化を起こさせ、痔核を止血しつつ縮小させる効果があります。
注射液の入った痔核は血流が遮断されることにより縮小するため、元の位置に固定されますので、治療効果は当日から現れます。その後の排便などに伴う痛みもほとんどありません。
痛みを感じることのない粘膜、粘膜下層に注射しますので、治療中は痛みがありません。所要時間は5分から10分程度です。日帰りでできる痔の治療です。
従来は内痔核も切除して処置を行っていましたので、処置後の痛みや違和感などがあり、患者さんの負担も大きかったのですが、内痔核硬化療法であれば、切らない痔の治療法のため、患者さんの負担は少なくなりました。
また、内痔核は大きくなると肛門の外に脱出してきます(外痔核)が、硬化療法ができるのは肛門の内側の内痔核のみとなります。
外痔、内外痔核、硬くなった痔核、高度脱肛、切れ痔、痔ろうなどの場合は、軟膏による治療や切除が必要になり、輪ゴム療法や手術が必要になります。当院での手術が難しい場合は近隣の連携医療施設をご紹介いたします。